豊岡ミリオン座プロジェクトとは?


「豊岡ミリオン座プロジェクト」は、兵庫県豊岡市にある元パチンコ店をリノベーションし、新たな”共有地“として再生するプロジェクトです。舞台芸術を中心に多様な活動を展開する場として、地域の人々が集い、交流できる空間を目指しています。

遊技場から文化施設へ – 空間の再生

無数の丸が通る人の目を引く他には外観のビルディング。『昭和パチンコ劇場ミリオン会館』という名前のパチンコ店が2014年頃まで営業していました。その後は倉庫などとして利用されており、人が出入りすることはは少なくなってました。
その建物を、演劇を中心としたオルタナティヴ・スペースとして再活用するために改修するのが本プロジェクト。地域資源を有効活用し、新たな文化を生み出す試みです。人々が共有出来る空間として、人と人、人と地域が繋がる場所を目指しています。

地域の新たな文化拠点として

豊岡市は演劇やアートによる地域振興に取り組んでいます。「城崎国際アートセンター」でのアーティストインレジデンスや、日本でも有数の舞台芸術フェスティバル「豊岡演劇祭」などが開催され、「芸術文化観光専門職大学」が開学しています。
「豊岡ミリオン座」そんな大きな枠組みとは少し異なる形で、演劇、ライブイベント、ワークショップなども開催できる多目的なクリエイション空間として活用される予定です。

地域と文化施設のあり方

劇場や映画館は、娯楽の場にとどまらず、人々が集い、交流し、新しいアイデアや文化を生み出す場にもなります。特に大都市と異なる地域社会では、こうした共有地の存在が、地域の活性化に貢献できることがあるのではないかと思っています。

同時に、文化施設は維持が課題となることが多いです。
「豊岡ミリオン座」では、小劇場運営の枠組みに拘らず、多角的な事業展開(イベント運営・地域企業との連携・観光との融合)を図ることで、持続可能な運営モデルを目指しています。具体的なプログラムを今後も発信して参ります。


このプロジェクトは、ひとつの遊技場の跡地が、ひとつの文化の拠点に生まれ変わる、些細な、けれど真面目な実験です。芸術作品と出会う場であると共に、地元の人々が集い、学び、発信できる場所として、今後も様々な取組みを行なって参ります。また、この場が表現を志す人々にとって、その創作を応援できる場所になればと願っています。