あの『山月記』のチェリスト・中川裕貴
アルバムリリースを記念した
豊岡で初めてとなるソロコンサート!
<プロフィール>
1986年生まれ、関西を中心に活動する音楽家/演奏家。チェロを独学で学び、そこから独自の作曲、演奏活動を行う。人間の「声」に最も近いと言われる「チェロ」という楽器を使用しながら、同時にチェロを打楽器のように使用する特殊奏法や自作の弓を使用した演奏を行う。音楽以外の表現形式との交流も長く、様々な団体やアーティストへの音楽提供や共同パフォーマンスも継続して行っている。
2022年より日野浩志郎とのDUOプロジェクト「KAKUHAN」がスタート。また2025年にはユニット「Saraudon」のメンバーとして、UKのレーベルModern Loveよりアルバムをリリース。2026年には初となるソロアルバム「Stills and remains」がオランダのレーベルUnheard of hopeからリリースされる。近年のコンサート活動として「アウト、セーフ、フレーム(2020)」@ロームシアター京都サウスホール、「弭(ゆはず)(2024)」@ロームシアター京都ノースホールなどがある。
令和6年度京都市芸術文化特別奨励者。
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ソロアルバム『Stills and Remains』のリリースを記念し、豊岡で初めてのソロコンサートを開催します。
豊岡へは、2020年以降、小菅紘史 × 中川裕貴『山月記』の上演を通して、毎年のように訪れてきました。各地での上演を重ねる中で、その場所でしか得られない体験や、その土地の時間の中でしか生まれない音に、何度も出会わせてもらいました。
そして今回、これまで作品を通して関わってきた豊岡で、初めて自身の音楽としてのソロコンサートを開催できることを、とてもうれしく思います。
今回、オランダのレーベルからリリースされるアルバム『Stills and Remains』に録音されている音は、すべて一台のチェロから生まれています。チェロ、エフェクトペダル、弓、そして私自身の演奏。そのあいだに生まれるやり取りから、8つの曲が立ち上がりました。
そのうちの一曲、「Sange/Tsuki」は、文字通り『山月記』での演奏と深く関わる曲です。豊岡での上演や、そこで過ごした時間がなければ生まれなかった曲であり、私にとっては、豊岡から生まれた音楽のひとつでもあります。
私はこれまで、チェロを独学で演奏してきました。手探りの中で、この楽器が持つ可能性や、自分がこの楽器を演奏する必然性と向き合いながら、チェロと自分のあいだに何が生まれ得るのかを考え続けてきました。
私にとってチェロは、音楽をつくるための道具であると同時に、「声」を生み出す装置でもあります。音楽でありながら、同時に、何かがそこにいたことを残すような声でもあるもの。
以前、『山月記』のパンフレットに、次のように書きました。
チェロという楽器を演奏するとき、その音の中に「声」のようなものが在ることを理想にしています。
それは「ここに何かがいた」ということを、楽器から生まれる音の中にも残したいと考えているからです。
そのことは、虎という異形になった李徴の中にある「人間」への執着や、「残念」の感覚とも共鳴します。
今回のコンサートでは、私が長年考えてきた音楽と声の重なりについて、チェロの演奏とトークを交えながら、さまざまなかたちで実演します。
『山月記』を通して何度も訪れてきた豊岡で、今度は私自身の音楽として立ち上がる音を、ぜひ聴いていただければうれしいです。
タイムテーブル
8月7日(土) OPEN 19:00 / START 19:30
出演
Yuki Nakagawa
主催:Yuki Nakagawa
協力:豊岡ミリオン座/Toyooka Local Art Center